子どもたちの心に、自然と地域を大切にする種をまく
淡路島ちどり隊は、シロチドリが安心して子育てできる砂浜環境を守るために、保護活動とあわせて島内の子どもたちへの環境学習にも力を入れています。
それは、未来をつくる子どもたちに、自然と共に生きる感性や、地域を大切にする気持ちを育んでほしいと願っているからです。
大切にしたいこと
1.身近な自然に親しみ、地域への愛着を持つ
まずは、自分たちが暮らす地域にどんな生き物がいて、どんな自然が残っているのかを一緒に観察し、発見することから始めます。
砂浜でちょこちょこと歩くシロチドリ、風に揺れる海浜植物、波の音や漂着物…。
それらを見て、聞いて、触れることで、身近な自然に親しみを感じ、「ここにある自然を大切にしたい」という気持ちが芽生えます。
2.地域を活かした学習環境の土壌づくり
私たちの活動は、地域の人々の主体的な関わりに支えられています。年齢も背景もさまざまな人たちが参加しているのが特徴で、それぞれの知恵や経験が活動の中に息づいています。
こうした地域のつながりや記憶を生かして、子どもたちに自然や文化を伝えていくことが、持続的な学びの場づくりにつながると信じています。
可能な限り、学校の近くに住むちどり隊メンバーや地域の方にご協力いただき、体験を交えた学びを一緒に創っています。
3.子どもたちの主体的な学びを大切にする
シロチドリの保護活動は、保護柵の設置や調査、ビーチクリーン、文化や歴史の発掘など、多岐にわたります。
その中で、子どもたちが「これをやってみたい」と思うことを自ら選び、地域の人と一緒に実現していくことが、学びをより深く、豊かにします。