第3回目となる「あわじ子ども未来アクション2025」の舞台は、洲本市由良にある 国立公園・成ヶ島。南北約2.5kmにわたって細長く伸びる砂州で形成され、現在は無人島。海浜植物や多様な海岸植物、数百種類の貝類、干潟のカニや小魚など、多彩な生き物が確認される“自然の宝庫”です。由良と成ヶ島ならではの学びと体験、そして2026年1月11日に開催する「未来サミット」に向けての準備が詰まった、濃密な2日間となりました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


あわじ子ども未来アクションとは
このプログラムは3つのことを大切に実施しています:
💡 おもしろそう!と思ったらやってみよう
知ることの面白さを体験し、それが未来へのヒントとなる学びを大切にしています。
💡 うまくいかなくても大丈夫
失敗をチャンスと捉え、チャレンジそのものが未来につながることを重視しています。
💡 自分のやってみたい!が世界をつくる
子どもたち一人ひとりが主役となり、「やってみたい!」という気持ちを形にすることを応援しています。
1日目:“宝の島”を自分の足で歩き、生き物と人の物語に出会う
成ヶ島渡船場に集合。まずは船頭さんにインタビュー。
船頭さんのお人柄を感じつつ、船に乗り込み、成ヶ島へ向かいました。
今日は大人も子どもも一緒になって、成ヶ島のいろんなものを観察する調査隊。双眼鏡が一人ひとりに手渡され、まず絶滅危惧種であるシロチドリの観察へ行くことに。
ハマゴウの香りを嗅いだり、赤く染まるハママツナや、野ばらの実を発見したり…美しい島の自然をたくさん感じながら歩きます。途中で見つけた野生のグミを味見。 子どもたちはすっぱいものや甘いものなど木によって味が違いがあることにも驚いていました。
ビーチについて双眼鏡をのぞくと、砂浜の向こうにちょこちょこと動くものが。シロチドリの群れを見つけると、子供達からも「かわいい~!」「たくさんいる!」など声があがりました。


帰り道はビーチクリーン。ただ拾うのではなく、「かっこいいゴミ1つ」「気になる自然物1つ」をミッションとして探しました。子どもたちは夢中で浜を歩き、まるで宝探しのように自分だけの“おもしろいもの”を見つけていました。
昼食後、成美会の山中さんにお話を伺いました。 かつて成ヶ島には国営宿舎があり、海水浴場として多くの人で賑わっていたこと。 山中さんご自身の、子どもの頃にアイスキャンデーを売りに島へ渡っていた思い出。 しかし海水浴場の廃止後、島は急速に荒れ、渡船もなくなり、人々の足が遠のいてしまいました。 その状況を見て立ち上がったのが成美会。 少人数の清掃活動から始まり、長年の継続が評価され、市の整備事業へとつながっていきました。 中学生の一言がきっかけで清掃方法が改善されたことなど、 “声を上げることで島が変わる” 例も紹介され、子どもたちは真剣に聞き入っていました。 山中さんの 「思ったことをちゃんと伝えると、島は変わるんだよ」 という言葉は、子どもたちに大きな力をくれたようでした。
続いて、生き物に詳しい為後さんにインタビュー。旅館の生け簀でウミガメやさまざまな生き触れて育った子ども時代。子育ての時期に子どもと一緒に生き物を探すのが楽しくなり、いきもの図鑑を作るまでになったというお話。 その後の生き物探しでは、たくさんの種類の小さないのちを発見しました。


2日目:あわじ子ども未来サミットに向けて、伝えたいことを表現してみよう
2日目は、これまでの活動を丁寧に振り返るところから始まりました。
7月の冒険の森、9月の慶野松原、そして成ヶ島1日目の体験を写真や動画とともに楽しく振り返りました。 その後に「一番好きだった場所」「5年後、そこがどうなっていて欲しいか。そのためにできること」を子供達がそれぞれ考えました。
サミットで何をどう伝えたいか?表現の仕方は、言葉だけじゃない。絵や演劇、工作など子供達は自分に合った伝え方を考えました。
続いて向かったのは由良漁港。
漁業協同組合の竹田さんに案内していただき、活気ある競りの様子を見学しました。
様々な種類の魚が運ばれ、せりにかけていく—五感で感じる漁港のエネルギーに、子どもたちは思わず身を乗り出して見入っていました。
午後は、来年1月11日の発表会へ向けた制作の時間。子どもたちのアイデアがどんどん形になっていく時間でした。


集大成は1月11日の未来サミットへ
この活動の集大成として、1月11日に津名図書館で「あわじ子ども未来サミット」を開催します。今回の体験と学びが、さらなる未来への一歩となることを期待しています。みなさま、ぜひご来場下さい。