レポート

6月15日「チリメンモンスターを探そう&漁港探検」を開催しました

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淡路島ちどり隊とカフェ淡路いきものラボは、2025年6月15日にチリメンモンスターを探そう&漁港探検を開催いたしました。淡路島の特産物であるチリメンジャコを通じ、海のいのちの多様性や海と自分とのつながりを感じるイベントとなりました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

漁師さんが語るしらす漁のリアル

登場したのは、実際に淡路島でしらす漁をしている漁師の魚住さん。
魚住さんは、しらす漁に使う網のミニチュア模型を持参し、その仕組みを実演してくれました。実物の網は高さ10メートル以上、長さは100メートル以上にもなるそうで、参加者からは驚きの声があがります。
しらす漁は早朝から始まり、魚住さんは朝3時半に港を出て、4時半には網を入れるといいます。
なかには「将来は漁師になりたい!」と話す子どももいて、リアルな体験談に、子どもたちは目を輝かせながら耳を傾けていました。

さがそう!チリモン探検、出動!

チリメンモンスターとは、チリメンジャコに混ざっている海の生き物の総称。標本や図鑑で種類をチェックします。チリモン講師濱さんから、「チリメンモンスター(通称チリモン)」についての説明を聞いて、いよいよ、チリメンモンスター探しのスタート。「これはエビ?」「これ、なんかくっついてる!」わからないものは顕微鏡で観察しました。顕微鏡をのぞくと、生き物たちはまるで本物のモンスターのような形。凹凸のある体やユニークな表情に歓声が上がります。
イカ、カニのメガロパ幼生、カニダマシ、ハゼ、ベラ、タチウオ、フグ、そしてタツノオトシゴなど…
次々と発見されるちりもんの多様さ。最後は、お気に入りのちりもんを選び、レジンで固めて標本を制作。自分の「海の宝物」として持ち帰ることができるようにしました。

海のしごとにふれる漁港探検 

お昼には、チリメンジャコがたっぷり入った美味しいランチをいただきました。海の恵みを味わったあとは、いよいよ漁港探検のスタートです。
チリメンジャコたっぷりの美味しいランチをいただいた後は、漁港探検に出発です!
津名漁業協同組合にご協力いただき、せりの様子を見学させてもらいました。
今回の探検では、津名漁業協同組合の皆さんにご協力いただき、漁師さんたちの仕事現場を間近に見る貴重な体験ができました。

次々と行き交う魚の名前や姿に、子どもたちは目を丸くしていました。迫力満点のハモや、鮮やかな体色のヒトスジフエダイ、巨大な伊勢海老やキジハタといった高級魚など普段はなかなか見ることのできない魚たちが並びます。

見学の途中、漁師さんが小さなタコを子どもたちにのせてくれる場面も。ぬるりとした肌、吸盤の感覚…、子どもたちは思わず声をあげたり、そっと触ってみたり。はじめてのタコの感触、忘れませんね。

最後はカフェ淡路いきものラボに戻って振り返りと記念撮影。海から自分に魚がとどくまで多くの人がいろいろな仕事をしていることを体感していただけたようでした。

加した子ども・保護者からの声

子どもたちの声
「漁師さんは海で迷うこともなしで動けるのがすごいなぁと思いました。」
「チリメンモンスターをみつけることが楽しかった」「タコをむりやり手におされたのが面白かった。」
「漁港ではいろんな色の魚がいておもしろかった。」
保護者からの声
「身近な食や生き物について学んだり 興味のある人とつながれて良かったです。」
「海を身近に感じられる機会をありがとうございます。淡路島に住んでいてもなかなか聞くことのできない 貴重なお話がきけて勉強になりました。」
「漁師さんもこの専門家の人達の説明をうけて理解が深まってとてもよかった。

今回のプログラムを通して、食卓にのぼる「ちりめんじゃこ」や、漁港で出会った魚たちの背後に、たくさんのいのちと人の営みがあることを肌で感じ取ることができました。

漁師の魚住さん、チリメン講師の濱さん、津名漁業共同組合の方々の協力で、充実した体験となりました。関わってくださったみなさま、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

好評のため、秋には募集人数を増やして開催する予定です。楽しみにしていてくださいね。

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