淡路島の未来を担う子どもたちに、私たちの身近な海と、そこに生きる小さな命のことを知ってほしい。そんな想いから、今回は榎列アフタースクールの皆さんと一緒に、シロチドリと淡路島の環境について考える特別な授業を行いました。
クイズで発見!淡路島のシロチドリ
授業の始まりは、淡路島の海の環境とシロチドリのお話から。実はシロチドリは、淡路市と洲本市の両方で「市の鳥」に選ばれている、島にとってとても大切なシンボルです。
「チドリのつく言葉、知ってるかな?」という問いかけから始まり、生態にまつわるクイズでは子どもたちも大盛り上がり。でも、そのシンボルであるシロチドリがいま、絶滅の危機に瀕しているという現状を伝えると、みんな真剣な表情で耳を傾けてくれました。現在、島内11カ所で活動している「淡路島ちどり隊」の、卵を守るための保護柵や見守り活動についても紹介しました。

「標本」が教えてくれる、命のバトン
今回の授業のハイライトは、50年間にわたり淡路島の環境を見守り続けてきた竹田俊道さんによる、貴重な標本の数々の紹介です。
目の前に並んだのは、大きなダチョウの卵から、手のひらに隠れてしまう、とても小さなハチドリの卵、そして色鮮やかな昆虫たちの標本。子どもたちは、普段目にすることのできない「命のカタチ」を間近にして、驚きの声を上げていました。
そこで竹田さんが伝えてくれたのは、標本が持つ本当の意味でした。
「これは、むやみに命を奪っているわけではないんだよ」
「標本として残すことは、かつてここにその生き物がいたという、確かな証拠(記録)になる。それが、未来の環境を守るための大切な手がかりになるんだ」
「調査」や「記録」をすることの大切さ。それは単なる数字の記録ではなく、命がそこに存在した証を残していくことなのだというお話は、子どもたちの心に深く刻まれたようでした。


子どもたちと一緒に、未来の海を想う
授業の最後には、私たちちどり隊のメンバーそれぞれの想いも伝えました。
「みんなの身近なところにも海や自然があって、観察すると実はすごく面白いんだよ」
「淡路島の魅力を、もっとたくさんの人に知ってほしい」
お母さん世代のメンバーも多いちどり隊。子どもたちがもっと自然と触れ合い、外で遊ぶ姿が当たり前になるような、そんな豊かな淡路島の海を次世代につないでいきたいと改めて強く感じた一日でした。