淡路島中央部にある中田小学校で、「海と環境」をテーマにした出前授業の第1回を実施しました。この授業は全2回のプログラムで、1回目となる今回は“身近な自然環境を知って、好きになること”がテーマです。中田小学校のまわりには田んぼやため池が広がっています。子どもたちが普段から親しんでいる風景の中に、実は多様な生き物が生息し、発見する嬉しさ、楽しさを感じ、豊かな自然環境であることをに気づくことを目的としました。


用水路や田んぼと道の間の水路で生き物観察
授業は学校から歩いて5分ほどの田んぼの水路へ出発するところからスタート。いつも見慣れた田んぼの中。どんな生き物がいると思うか、始めに子どもたちに聞いて。講師は、兵庫県立淡路景観園芸学校の澤田准教授(通称:さわちゃん)。生き物や自然への親しみやすい語り口で、子どもたちからも大人気の先生です。網とバケツを手にした子どもたちは、夢中で水路に網を入れていきます。
見つかったのは、アメンボ、おたまじゃくし、イトトンボのやご、小さな魚、エビなど、多様な生き物たち。歓声が上がるなか、「アメンボって飴の匂いがするんだよ」というさわちゃんの一言に、子どもたちは鼻を近づけて匂いを確認。「べっこう飴の匂い!」「ポテチの匂いがする~」と、五感を使った観察が続きました。
帰り道、別の水路では「クサガメ」を発見。クサガメ=くさい、というイメージがありますが、さわちゃんの授業ではネガティブワードは禁止です。 「どんな匂いがする?」と聞くと、「野菜炒めの匂い!」「サラダの匂い!」と、前向きな感想が返ってきました。


理科室で「田んぼの水族館」を作ろう!
学校へ戻ったあとは、理科室で観察の時間。集めた生き物を大きさごとに水槽に分け、図鑑や講師のアドバイスをもとに種類を調べていきます。
子どもたちは「この動き面白い!」「これは何だろう?」と興味津々。大きさは?どんな動き方をしているか?口はどんな形?特徴から見分けていきます。
よく見ると、米粒よりも小さな水生生物もたくさん見つかりました。専門的な知識を持つ学生スタッフのサポートも受けながら、種類の同定を進めていきました。
■ 発見されたいきものたち(14種類)
- オオアメンボ
- ケシカタビロアメンボ
- マツモムシ
- ゲンゴロウの仲間
- ユスリカの仲間
- カイエビ
- ガムシの幼虫
- ヒメガムシ
- ヌマガエル
- アマガエル
- スジエビ
- ヌマエビ
- イトトンボの仲間
- ヨシノボリ
他の学年のみんなにも見てもらえるようにラベルをつけて「田んぼの水族館」が完成しました。
次回は、実際に海岸に出かけて、シロチドリや海浜植物など“海の環境”について学ぶ予定です。今回の田んぼの体験が、里と海の環境がつながっていることを実感する第一歩となりました。

